青島 波状岩・断層・生痕化石
日南海岸国定公園に指定されている周囲1km弱の島で、弥生橋により徒歩で渡ることができます。
宮崎層群青島層の砂岩泥岩互層で、海側に15〜20度ほど傾いています。この波状岩は、大きな洗濯板のように見えるため「鬼の洗濯岩(板)」と呼ばれています。山側まで続くこの傾斜は、この地域をケスタ地形にしています。
約700万年前に、海底に洪水等で流れ込んだ土砂が、荒い砂から泥へと堆積し、それを繰り返すことにより、砂岩泥岩互層となりました。陸側が隆起することで傾斜し、砂岩と比較すると柔らかい泥岩が波の侵食で多く削られて、このような隆起波食台となりました。
弥生橋の東の橋の付近には、火山灰の堆積物の凝灰岩が間に見られます。
この凝灰岩の厚さは8cm程です。青島の凝灰岩は2枚が見やすいです。
また、弥生橋の北側では、断層の観察ができます。
不思議な形の岩はコンクリーションと呼ばれるものです。近年、生物の遺骸等の成分によって固まったと考えられるようになっています。
その他、島を一周しながら観察をすると、様々な岩石の様子が観察できます。
灯台の近くには凝灰岩の層が見られます。
東側には石と波によって削られたと思われる甌穴が見られます。
所々では、生痕化石も見られます。