小布瀬の滝
酒谷川の支流で、遊歩道もあります。
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滝周辺の崖は、約2.9万年まえの姶良カルデラからの入戸溶結凝灰岩でできている。未固結の軽いものが先に堆積していることが興味深い。
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最上部は5mほどの柱状節理なっていいて、間隙の間を水がながれている。
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上部は5m程の柱状節理、その下は横方向に摂理のある5m程の層になっている。
上部は高温でゆっくりと冷えたために柱状節理ができ、下部は上部よりも速く冷えたと思われる。
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溶結部の下は、非溶結の白いシラスの層。火山ガラスを多く含むと思われる。
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シラスの下には礫層がある。
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更にその下は、日向層群の混在層が見られる。
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こうしたことから、この周辺は元々も河川で侵食された谷であって、そこに火砕流堆積物が堆積したと考えられる。粒子が細かいために軽く、速度の早いシラスが先に堆積し、その後、高温で密度が大きい溶結部の堆積物が重なったのではないだろうか。
溶結部の溶結凝灰岩の転石には、脱ガラス化した黒曜石の白いレンズが見られる。
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![](https://tpnakay.com/wp/wp-content/uploads/2019/02/入戸火砕流レンズ2-1024x683.jpg)
小布瀬の滝の滝の謂れについての看板もありました。悲しいお話ですね。
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