久家神社 ツキガイモドキ化石
新富町の10号線沿いにある久家(くげ)神社の鳥居から境内まで、ツキガイモドキの化石群を見ることができます。参道はこの化石群の中を通っています。
ツキガイモドキは、海底のメタン湧水を利用するバクテリアと共生して、バクテリアのつくるエネルギーによって生きていたと考えられています。こうした生き物は、深海の熱水噴出口付近で生きているチューブワームなどが有名です。
この化石が含まれる宮崎層群の地層は、約250万年前の水深50〜150m程の浅い海底だったようです。宮崎の地層にはよく天然ガスが含まれているようで、メタンなどが当時から湧き出していたことを物語っています。
貝化石は久家神社の御神体のようですので、採取は厳禁です。
参考:宮崎県の地質フィールドガイド