トップリング 夫婦浦トンネル上部
2019年6月15日 地質研究会の巡検にて。
斜面が自らの重みで大きく壊れていくことをトップリングと呼ぶそうです。
夫婦浦トンネル上部のトップリングは2つの大きな岩塊に崩壊していることがわかります。
以下、参考記載
トップリング(Toppling failure)は、風化作用と地質条件を要因として岩塊や岩盤が斜面崩壊(崩落)する現象の一つ。
トップリング破壊(トップリングはかい)とも呼ばれている。
岩塊や岩盤が鉛直方向に伸びた節理や層理を境界面として側方に倒れ込む現象。
頭頂部が回転運動にように移動するため、崩壊の目撃者からは「屏風が倒れるように」、「壁が倒れるように」といった形容で証言が得られる(長野県大鹿村大西山崩壊の例)。
自重による自壊、流れ盤上の直線運動的な崩落、地すべり的な円弧運動、凝灰角礫岩の礫質分脱落等とはメカニズムが異なる。
崩壊の規模は、大きな落石程度から山体崩壊までさまざま。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トップリングにはたわみ性トップリング崩壊とブロックトップリング崩壊があります。 たわみ性トップリング崩壊は、節理が受け盤となっている岩盤斜面において、節理の傾斜が比較的緩やかで、しかも比較的軟質な板状岩盤の場合は、節理によって分離した岩盤が重力によって全体的に斜面側にたわんで、ゆっくりと崩壊していく現象です。
一方、ブロックトッブリング崩壊は、節理が受け盤となっている岩盤斜面において、節理の傾斜が急角度で、しかも硬質の板状または柱状の岩盤の場合は、節理によって分離した岩盤が重力によって全体的に斜面側にたわんで、引張破壊を起こしブロック状となって崩壊する現象です。
shamen-netより