生痕化石(南郷 黒島〜夫婦浦)
![](https://tpnakay.com/wp/wp-content/uploads/2019/06/P6150151-1024x768.jpg)
夫婦浦の北側の海食台では、沢山の生痕化石が見られます。
![](https://tpnakay.com/wp/wp-content/uploads/2019/06/P6150169-1024x768.jpg)
丸く輪を書いたような生痕化石がマカロニクルスで、太く這ったような生痕化石がオフィオモルファです。
マカロニクルスはゴカイのような生物の喰い跡ではないでしょうか。
オフィオモルファはスナモグリ(現生 ニホンスナモグリ)のような甲殻類(エビやカニのなかま)の巣穴と考えられているようです。(坂井 卓 九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)
![](https://tpnakay.com/wp/wp-content/uploads/2019/06/P6150162-1024x768.jpg)
巣穴であることは、生痕化石が枝分かれすることでわかります。
![](https://tpnakay.com/wp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_0848-1024x768.jpg)
巣穴の縦穴にあたる生痕化石タラシノイデスも見ることができます。
![](https://tpnakay.com/wp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_0880-1024x768.jpg)
九州大学の坂井先生のページでは、タラシノイデスであれば小さな泥団子が見られるようですが、この生痕化石ではハッキリしません。また層序に対してそれほど垂直でもないため、別な生物とも考えられます。
今後も調査が必要です。
また、ダクティロイニテスとも考えられる放射状に広がる生痕化石も見られます。
![](https://tpnakay.com/wp/wp-content/uploads/2019/06/IMG_0886-1024x768.jpg)
ただ、夫婦浦の南側の海岸で見られるダクティロイニテスと若干、形が違うため、別な生物とも考えられます。
![](https://tpnakay.com/wp/wp-content/uploads/2019/06/P6150170-1024x768.jpg)