秋留の海食洞

 日向市財光寺秋留にあるう鵜戸神社の境内にある海食洞です。

海食洞の様子

 かつて海岸線がこの付近にあったことを物語っています。7000万年前の温暖な時期の縄文海進では、海面が現在よりも5mほど高くなりました。現在の海岸から2.3km離れたこの地点に海岸線があり、割れ目などで弱くなったところが波や干満でねずられて洞になっている。

壁の円礫

 海食洞のある露頭は、様々な大きさの砂岩でできた円礫と白色の小さな角礫が混ざっています。また、円礫の並びに規則性はありません。そうしたことから、岩屑なだれの跡なのかもしれません。

堆積の様子

露頭の上部には層状の構造が見られるなど、尾鈴山の噴火活動による噴出物の堆積物の様子も観察できます。

<地質図>

<地図>

参考:宮崎県の地質 フィールドガイド